合コン 新宿
ある日の休日。スターになった時のためにノートにサインの練習をしていると友人から連絡が入り、今日の合コンに参加して欲しいとのこと。
「急に言われても・・」と忙しい振りをしたのだが、もちろん何の予定もない。オヤジの洋服を畳んで冷凍庫にでも入れようと思っていたくらいだ。
すぐにOKし、新宿へ向かう。その合コンで俺には珍しく綺麗な女性と知り合うことになる。猫顔で中山美穂似でかなり綺麗だ。その日はダンディな紳士を装ってメアド交換に成功。後日、会うことにした。
数日後。約束の日時に待ち合わせ場所へ。やはり綺麗だ。そして居酒屋へ移動。何度も携帯をチェックしている彼女に声を掛けてみる。
「ここ地下だけどドコモの電波入る?」
「えっ!何で私がドコモだって知ってるの?」
メアド交換してるんだから分かるに決まっている。こういう女って、後ろを歩いているだけなのにスト.ーカーだと勘違いし、ちょくちょく振り返ったりする。
メニューを見ながら彼女へ話し掛ける。
「嫌いなものはない?セロリとか食べれる?」
「えっ!何で私がセロリ嫌いだって知ってるの?調べたの?」
まず、そんなの調べる方法があるのか?セロリなんて嫌いな人多いし。こういう女って、電車の中で「この人、痴.漢しそうです!」とか言ったりする。
居酒屋を出る。次にどこへ行くか迷ったので彼女に声を掛けてみる。
「どうする?どこかで飲み直す?」
「えっ!今日泊まりだって親に言ってないんだけど。」
誰もそんなことは言っていない。しかもまだ20時だし。こんな女に限って、財布の中にはいつもコ.ンドー.ムが入っていたりする。
結局そのままうちに来る事に。彼女は「私初めてのデートじゃ絶対にしないよ!」と言いながら、服を脱ぎそそくさとシャワーへ向かった。
普通に一戦を交え普通に寝る。朝起きて彼女の寝顔を見るとやはり猫顔だった。とりあえず彼女を猫よけのペットボトルで囲んでみたのだが、果たしてこれで良かったのだろうか?