クローバー 東新宿 メディカルサロン(11)
クローバーへ。お店に到着するとみんな最高の笑顔で僕を迎えてくれた。ここの嬢たちは本当に僕のことを好きなんだなーと思った。
みんな僕のことを生オーケストラの演奏を楽しみながら生ハムを食べている大富豪だと思っている。イメージを崩さないようにここへ来る時は広島カープの帽子は被らないようにしている。
担当の子は「紙パンツはこちらに置いておきますね。」と他人には絶対に言わないような特別な言葉を掛けてくれた。多分、飼い犬にも僕の名前をつけているだろう。
「締まった体してますよね。」と言いながらの施術。僕の体がかなり気になるようだ。ドッジボールでハンドボールの選手のように跳んで投げちゃえば目がハートになること間違いなし。
「この時期は新年会で大変なんじゃないですか?」と言いながらのオイル。毎年、僕だけ同窓会の案内状が届かないことを知らないようだ。本当はクロールの息継ぎのたびに舌打ちするような性格の悪い奴なんだぞ。
そしてリンパを経て施術は終了。イメージを保つためソファでは足を組みながら話をした。あと、苺味の歯磨き粉を使っていることも内緒にしといた。
今度来る時はみんなに僕のヘソのゴマを一粒づつプレゼントしよう。みんな僕のファンなんだから。と、思いながら店を後にした。
こんな風に考えてしまう僕はいよいよ脳の検査をしなければいけない。よし、Maskさんとグーデリアンさんも検査に誘ってみよう。